きっかけは新聞の記事でした。「飲んで食べて応援しよう!」というタイトルを見て電車に飛び乗った先は2016年の大火で被害を受けた糸魚川。お目当は記事にあった居酒屋。お酒を飲むためだけに5時間かけて電車に揺られたのは初めての経験でした。
夕方5時。満を持してお店の引き戸を開けた私を待っていたのは異次元の世界でした。
まず驚いたのがメニューはありません。カウンターに置いてあるタッパーに入った地元の料理を取りに行きます。カウンターがお客さんで一杯の時は、シェフが立っているカウンターの内側に入ります。その都度、目の前のお客さんに「酒飲むためにきました。」と自己紹介します。地元の常連客は150キロも離れた所からの訪問に喜んでくれて2度目の自己紹介のときには「ゲンギョ」をもらいました。エイリアンのような風貌をした地元の珍味です。お客さんは次々に山の幸や海の幸を持参します。居酒屋というよりは「親戚の新年会」に参加しているような楽しい飲み会でした。また行きたいと思います。