お互い様を英語でいうと

「お互い様」って英語にしにくい表現だと思います。普通に訳せば"We should help each other."でしょうが、なんか日本語の大切なものが抜けている様な気がします。

 

先日の大雪⛄️、帰宅中の私を待っていたのは、動けなくなっていた車でした。2車線の歩道側の車線に溜まった雪の山でタイヤが空回りしているのは降雪時の新潟ではいつも光景。「後ろから押しましょうか。」カバンを横に置き、全力で押したもののビクともしません。「困ったなあ」と思っていたら通りがかりの人が次々に「救出チーム」に名乗りを上げました。その中にはタクシーの運転手さんが業務中の営業車から降りてきてシャベルでタイヤ周りの雪を掻き出してくれています。ふと横を見ると、一人の方が渋滞が起きないように自発的に交通整理をしています。そのうち、ジープからいかつい男性が降りてきて野太い声で「これで引っ張りましょうか。」と言いました。牽引車が使う様なフックがついたロープで引っ張る様です。私は、後ろの方で掛け声担当。「行きますよ、せーの。はい押してー。」

 

10人がかりの作業は20分は続いたでしょうか。ようやく雪から脱出することができた時、一斉に「おめでとうございます。」の声が冬の空⭐️に響きました。新潟の人たちのあったかい「お互い様精神」を感じた師走の一コマでした。